RX-8

RX-8の良いところを語る

RX-8は超お買い得車!と思うので、語ります。一部は技術的でマニアックな内容となります。

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①FRスポーツカーなのに中古車が圧倒的に安い

近年のエコカーブームに伴って、中古車が安いです。

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某中古車販売サイトから引っ張ってきましたが、60万円程度から乗り始められます。

FRのスポーツカーが60万円から乗り始められるって、凄いことです。しかも、ただのFRではありません。走りに拘った機構を備えています。

②走りに拘った機構を備えている

RX-8はただのFRではありません。走りに拘っています。

ロータリーエンジン

乗ってみるのが、一番良いです。レシプロのように往復運動による慣性トルクが非常に低い(0では無い)ので、駆動トルクを感じるフィーリングは良好です。

エンジンの配置はフロントミッドシップ

「フロントミッドシップ」=フロントの車軸より後方にエンジンが配置されており、マスの中心化に大きな効果があります。「マスの中心化」=重心に重量物を近づける、意味です。ヨー慣性モーメントの低下に繋がり、車の回頭性に直結しています。慣性モーメントは質量に比例し、重心からの距離はなんと2乗で効きます。例えば、A車に対してRX-8が2mmエンジン位置を後方へレイアウト出来ているならば、慣性モーメントは4倍も低減出来たことになります。また、ロータリーエンジンは軽量な為、質量面でもさらに慣性モーメントの低減に寄与しています。余談ですが、RX-8の重心は50:50の前後重量配分から、丁度ホイールベースの真ん中あたりが重心となるはずです。

レシプロエンジンでミッドシップだと、ドライバーの足元のスペースが確保出来ないはずです。コンパクトなロータリーエンジンだからこそ出来たレイアウトです。

フロントサスペンションはダブルウィシュボーン

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フロントサスといえば、ストラットかダブルウィシュボーンが大半です。ストラットとダブルウィシュボーンの大きな違いはショックの摺動性にあります。ストラット式の場合、アッパーアームの役割の一つである旋回中の横力をショックアブソーバーのアッパーマウントで受けますので、ショックアブソーバーのストローク時にフリクションが増加し、操縦安性に欠けます。

一方、ダブルウィッシュボーンの場合、アッパーアームがありますので、ショックアブソーバーは旋回時の曲げモーメントを受けません。これにより曲げモーメントを受けず純粋にストロークすることが出来る為、フリクションが少なく操安性に優れます。

また、ストラットよりストローク時のキャンバ変化の設計自由度も高く、ショックのストロークがキャンバ変化の設計を邪魔するストラットより、路面追従性の高い設計自由度があります。(ストラットが悪いわけではない。)

リア・サスペンションはマルチリンク

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ダブルウィシュボーンのAアームを複数に分割したものが、マルチリンクです。一般に、足回りの設計自由度が高いと説明されていますが、これはAアームを分割することで、仮想キングピン軸がたてられる為、ブレーキングや段差乗り上げ時のトー変化を0に打ち消すことが出来る等が理由です。(ブッシュ剛性が高い場合の話です。)

実際には、ブッシュのたわみによるトー変化を機構的なトー変化で打ち消してトー変化0とし、ブレーキングで回転するナックルによってブッシングがたわむ際の、ロッドの動きによってトー変化を生み出しています。

ボンネットはアルミ製

軽量なアルミ製のボンネットを使っています。鉄製のボンネットに比べて非常に軽量です。持ち比べれば一発でわかります。

ショートストロークなミッション

20160515_110443_RRX-8はミッションのメーカーが異なり、前期型(2003年5月~)はアイシンAI製、後期型(2008年3月~)はマツダ内製です。内製になって若干のギア比が変更されています。また、ケース形状も全く異なっています。

このブログ記事を参考にケース構造を見ましたが、マツダ内製の方が、剛性の助けとなるリブの数が多い為、計量にしながら剛性を稼いでいるように見えます。

内製によるメリットは、コストダウン、ギヤ比等のチューニングのしやすさや、より作りこみが出来る(強度面では部品メーカーは設計に自社マージンをとりますが完成車メーカーにとっては過剰なことも多々あったりします。)、ではないでしょうか?

ちなみに、内製の後期ミッションはギア比も変更されていてシフトフィールも改善されているそうです。僕の8は息の長い加速が楽しめる(←6速が無いことを楽観視)5速ミッションですが、一般的なミッション車と比較すると、かなりショートストロークです。手首を返すだけで変速可能です。ただ、5速はシフトのカチッと感が足りませんね。同じような設計思想であるロードスターNC後期の内製6速に乗ったことがありますが、ショートストロークでカチッと入り驚きました。これから8を中古で購入される方は、後期の6速を買うか前期の6速(後期に載せ替え可能)を間違いなくオススメします。

パワープラントフレーム

デフケースとミッションを剛結するアルミ部材です。車両前方のデフケースのマウントを撤去、デフケースは浮いているだけ、ミッションのアウトプットシャフト部のケースにあるミッションマウントメンバーも廃止しています。つまりミッションとデフケースを直接つないでいるのです。

明らかに縦方向へ伸ばした支柱で、デフマウントより何倍も長くマウント出来るのでモーメント面で非常に有利です。発進時のデフの縦方向の首振りを抑制してくれる為、スパっと発信出来ます。

視認性の良いメーターまわり

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タコメーターを中心に配置し、スピードメーターはデジタル表示、まさにスポーツカー。LEDバックライト搭載の為、昼夜問わず視認性抜群です。ちなみに光量調整も可能で、良く考えられています。

RX-8の残念なところ

燃費が悪い

周知の通り、排気量(=1308cc)とパワー(5速は215ps、6速は235ps、ただ実測は180ps程…)の割に燃費は超悪いです。走り方によりますが、下道だと5~7km程度です。高速で9~10km程度です。

オイル交換が頻繁

オイル交換を頻繁に行う必要があります。エンジンルーム内にオイルを吹いているので、オイルが減っていきます。ちなみに、オイル交換のサイクルは3000kmペースです。僕の8だと、2500kmでオイル1L足しています。

イグニッションコイルやプラグは頻繁な交換が必要

以前こちらの記事で書きましたが、イグニッションコイル5万キロ、プラグ3万キロ、プラグコード5万キロで交換する必要があります。プラグ交換時に左フロントタイヤを外さないとアクセス出来なかったり、プラグはロータリー専用品で高価だったり、整備性と費用がかかります。

エンジンのオーバーホールが必要になる

これも有名です。10万キロでOHとか言う人は居ますが、サーキットに行ってブン回さなければ普通に走ります。

ただ、ロータリーエンジンの美味しいところは高回転域5500rpmくらいですが、アペックスシールの消耗を気にしていると回せないです。

前期型は特にブローバイでエアフィルターが汚れる

以前、この記事で紹介しましたが前期型はエアフィルターがエンジンからのブローバイで汚れます。

後期型では、ベンチレーションというブローバイをエンジン側還元する機構があります。ディーラーで有料(3万円)程度で装着可能です。しかし、あくまで汚れが減るだけで完全にブローバイによるエアフィルターの汚れを抑制することは出来ません。エアフィルターも通常のレシプロ車より短いスパンで交換が必要となります。

低速域のトルクの無さ

低速は本当にトルクが細いです。RX-8 に普段乗らない人は発信でエンストする人も多いです。エンジンに気を使った3000rpmシフトでは軽自動車の方が出だしは早いです。

まとめ

僕が考えるに、ロータリーエンジンは長く乗れる車では無いと思います。維持費の高さから分かるように長距離通勤に使ったり、ドライブ等に頻繁に行ける車ではありません。1~2kmの短距離移動でも、プラグの被りが心配になるし、渋滞は特にキツイ、等と気を使うことが多すぎて疲れます。

しかし、今なら中古車で60万円前後です。事実、僕は2年車検付きで64万円で購入しています。僕はあえてノーマルで購入しましたが、今は車高調、エアロ、バケットシート等を程よく装着した中古車も安価に出回っています。いくら維持費が高いと言っても本体価格が安価なので距離を乗らなければ大したことは無いです。

色々と手間がかかって疲れると言いましたが、それも良いんですよ。スペシャルな車感があるじゃないですか。

NAロータリーエンジン、環境規制が厳しい中でもう新しい新車が発売されるのは、まだ先の話です。RX-VISIONでは、ハイブリッドでターボチャージャー付き450ps等と言っており、これが本当なら車両価格がとんでもないことになります。また、パワーがありすぎです。

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RX-8はシャシー性能が完全にエンジン性能を上回り扱いやすいところが良いところです。僕のようにテクニックの無い人間には気軽にアクセルをあけることが出来る素晴らしい車です。そういったことを考えても扱い易く、維持費は高いが、その分中古車のイニシャルコストが安いRX-8は、今がベストbuyでは無いでしょうか?

ABOUT ME
タカヒロ
タカヒロ
東海地方に住む27歳で、機械系エンジニアとして会社員してます。趣味はバイクやクルマを整備すること。今の愛車はRX-8とZX-10RとPCX。このブログでは、DIYした整備の内容や役立ったケミカルなんかをメインに紹介します。詳細はこちら

POSTED COMMENT

  1. アバター   より:

    CL7購入前、8と悩みました
    CL7を買い浜松までの通勤でカタログ燃費を軽く超えてくれるいい子でしたが楽しむには
    それなりの速度になってしまい、免許がいくつあってもたりないので手放しました

    太陽で左フェンダーにマツダスピードステッカーが貼られた8を何度か見かけたような気がします

    • takahiro005 takahiro005 より:

      コメントありがとうございます!

      ネオバを履かせたアコードトルネオユーロRに同乗したことがありますが、アクスルオンでオーバーステア、アクスルオフでアンダーステアになり、自由自在な車でした。

      エンジンも元気良く、歯切れよく回るわりには、振動も少なく乗り心地抜群…良い車で感動しました。

      太陽でお会いした際は、よろしくお願いします!

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