先日、ブレーキフルードを交換したZX-10Rですが、まだまだブレーキのタッチがよろしくない…
そこで、今回はZX-10Rのブレーキキャリパー清掃を行いました!
準備した工具など
写真が雑ですが、今回整備に用意したのは下記の通り。
- ウェス(キッチンペーパー)
- 水源
- 台所用の中性洗剤
- 使い古しの歯ブラシ
- 手袋
- シリコングリース(あるとbetter程度)
- キャリパーピストン脱着ツール
- ラチェットレンチ、トルクレンチ(ブレーキキャリパー着脱用)
- ソケット
- 六角レンチ(パッドピン着脱用)
- パーツクリーナー
ピストン清掃の流れ
パッドピンを先に緩めておいて、キャリパーを固定しているボルトを緩めます。
キャリパーを引っこ抜いて、パッドピンを外せば、ブレーキパッドも外れます。
1年分の汚れです。案外汚れは少なかったです。
ちなみに、走行距離にして1年間、1万キロ程度走行した後の汚れです。
キャリパーピストンの脱着ツールを使用してピストンを露出させます。
ピストンが飛び出してしまう為、何があってもレバーを引いてはいけません!
ちなみに、脱着ツールはデイトナ製を使用しています。
水で洗い流すだけでも、結構キレイになりました。
使い古しの歯ブラシに中性洗剤のジョイをしみこませて、軽い力でピストン外周を磨いていきます。
写真にはありませんが、ブレーキパッドはパーツクリーナーで洗い流してダストをとりました。
対向キャリパーなので、パッドはどちらが内側で外側が分かるようにして置いてください。
パーツクリーナーはピストンのシール(ゴム材)にダメージを与えるので、直接吹きかけるのはNGです。
メルテックの持ち運びポンプで洗い流します。相変わらず、水源を移動出来て便利です。
中性洗剤やダストを残さず洗い流します。
ピカーン!ってな感じでピストンがピカピカになりました。軽くウェス(キッチンペーパーで充分です。)で拭いて乾燥を待ちます。
デイトナ製のシリコングリースをピストン摺動部に塗り込みます。(オプションです。この工程はマストでは無いです。)
-55度から180度までの温度に対応します。この手のシリコングリースの中では断トツにコスパが良いです。
ワコーズのシリコングリースは-40度から280度まで対応しますが、280度は、キャリパーが露出していて車重の小さな2輪ではオーバースペックと思いますので、こちらで充分と思います。
と、いうか280度だと、ピストン部分のOリングが耐えられないと、思いますが…
多分、ピストンのOリング部分からピストン摺動時に超若干のブレーキフルードを掻き出してピストンに付着して、ある程度の摺動性を保つはずなので、マストで塗る必要はないと思います。
しかし、グリスを塗り込めば、摺動性は良くなりブレーキタッチが向上します。
代償にダスト(ブレーキ粉、砂ホコリ)の付着は多くなりますので、グリスを塗らない場合よりキャリパー清掃を頻繁に行うことになります。
最後に規定トルクで締めこみます。
ZX-10Rのキャリパーボルトの締め付けトルクは34N・mです。
SK11製のデジタルトルクレンチを使用しています。セットしたトルクに近づくと、ピー!っと、音が鳴るタイプで使いやすいです。
パッドピンの方は軽く締めるだけで、OKです。基本的に走行中にパッドピンを緩める力は働かないので、13N・m前後で締めればokだと思います。手締めだと、2本指でクイッとやる程度でOKです。
キャリパー装着後は、レバーを握り、ブレーキパッドがディスク面に接触したことを確認して完了です。
キャリパー清掃後に、洗車やチェーンメンテもしたので、作業に時間がかかってしまいリアブレーキの方は、後日やることにしましたので、今回はこれでお終いです。
まとめ
キャリパー清掃後は、ピストンがスムーズに摺動するので、ブレーキのタッチが向上しました。
レバーを握った時に、これまでは1、2、3段階というタッチでしたが、清掃後は1、2、3、4、5段階ってな感じで、レバーから反力を感じられてコントロール性がUPしました。
タッチの向上は町中のちょっとしたストップ&ゴーでも感じることができます。
ブレーキという重要な部品の為、整備には細心の注意が必要ですが、割りと簡単に出来る作業なので、先日のブレーキフルード交換と併せてオススメです。
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