「HKSの車高調」と「Autoexeのステアリングタイロッドエンド」をDIYで取り付けしたんだけれど、ハンドルのセンターが合わなくなってしまった。
車高調を取り付けた後:アライメントが狂ったように感じなかった
ステアリングタイロッドエンド取付後:ハンドルセンターだと直進しない。明らかにアライメントが狂ってしまった感覚
そこで、アライメント調整を行なうことにした。頼んだのは、静岡県の袋井市にある「柴田車輌 オニキス袋井」で、今のRX-8 Spirit Rに乗り換える前に乗っていたRX-8の前記型でも調整をお願いしていた。

アライメント調整費用に関して

※柴田車両の公式ウェブサイトより引用
一般的な価格設定だ。調整範囲によって金額は変わる。

柴田車両さんのアライメント調整はこんな感じ。機材は「B-DYNA」といって、株式会社バンザイ製を使っている。
タイヤを回しながら測定できるし、ジャッキアップしなくても調整できて作業も早い。
作業が早く終わりそう、良い機材で正確に測定できる、これらの理由で柴田車両へ作業を依頼した。
アライメント調整前の測定結果

フロントに関して
キャンバー、キャスター、トー、すべてにおいて基準値を逸脱している。車高調を装着して、車高を下げているから当然の結果だ。
キャンバー角に関しては1.6度ほど付いている。
キャスター角が基準値に対して大きくずれているのは、正直謎だ。
僕が知っているキャスター角は、車両を真横から見て、ナックルにあるAアーム上下取り付け点を結ぶ直線が、ハブセンターから地面へ垂直へ伸びる直線、となす角度、という認識。
ナックルを変更してAアーム取り付け点を動かさない限り変わらないと思う。しかし左右差は少ないので、あまり考えないことにした。
リアに関して
トー、キャンバーは基準値を大きく逸脱している。これも車高を下げているから当然だ。
しかし、リアのトー角が左右で大きく異なることは気になった。リアのトー角を調整するロッドを外したことは無いのに、ズレているのは不思議なことだ。
アライメント調整をしてもらう

測定した後は、若い整備を担当する青年に説明を受けて、どう調整するか?をすり合わせした。
その結果、キャンバーやキャスターは基準値からズレているけれど左右差は少ないから調整せず、フロントのハンドルセンター合わせと、フロントのトー角、リアのトー角を調整してもらうことにした。
アライメント調整後の測定結果

リクエスト通り、フロントのトー角とリアのトー角の左右差をほぼ無くして頂いた。それにハンドルセンターもバッチリ出ているから問題ない。
フロントとリアのキャンバーは、調整前と変化はない。
アライメント調整後に走ってみた感想
まず停車から発進する時が圧倒的に楽になった。発進後の安定感もある。
キャンバー角は少し大きすぎる気はしていて、50km/h以下の低速走行では安定感に欠く。逆に高速道路で走るような100km/hくらいの速度であれば、全く問題に感じない。
コーナリングに関しても、前後このくらいのキャンバー角がある方が、かなり安定して旋回できると感じる。
それにリアのキャンバー角が2度超えているから、見た目にもキャンバー付いているのが分かりやすいから、見た目も悪くない。
僕的には、ハンドルセンターがズレていた問題が解決したので、かなり満足な結果となった。
まとめ
今回のアライメント調整はフロントのトー角だけで、料金は1.2万円だった。
車高調をDIYで取り付けしても、工具を揃えて1G締め付けを確実に左右同じトルクで実施していれば、左右のアライメントはほとんどズレることは無いことが分かった。
また、ステアリングタイロッドをDIYで取り付けると、トー角が合わなくなってしまった。それにリアのトー角も左右差がある状態だった。
これらの経験から言うと、車高調調整だけならアライメント調整の必要は無いけれど、ステアリングタイロッドを交換して、ハンドルセンターがズレたり、安定して走れないような感覚があれば、アライメント調整を依頼するのは良いと思う。
いずれにせよ、中古で購入して足回りの部品を出荷時から変更された車は、一度アライメント調整を依頼した方が良い。今回の1.2万円は作業内容に対して安いと感じた。