RX-8のホイールとタイヤを新調してみた
- workのエモーションCR極&アドバンスポーツ V105
から
- ヨコハマホイール TC-4&ミシュランパイロットスポーツ4
に変更してみた
同時に、サイズも全て変更した
- 19インチから18インチへサイズダウン
- リム幅を8.5Jから9Jへアップ
- タイヤ幅を225から245
トータルな乗り味がかなり良くなったから、その内容を紹介する
目次
ホイールの概要
ヨコハマホイール TC-4

ヨコハマホイールには、「GT」っていう金型鍛造の5本スポークホイールがあって、「TC-4」の前進である「TC-3」もあった
ただ「GT」値段が高くて買い辛いという声があった
それもそのはずで、TC-4は54,000円に対して、GTなら73,000円(通常色)となり、差額が19,000円もあったからだ
GTより安く5本スポークを提供したいと思うようになって、鋳造の「TC-4」が誕生したらしい
GTとTC-4の違い

TC-4 | GT | |
ローレット加工(回転滑り止め) | 無し | 有り |
製造方法 | 鋳造 | 鍛造 |
走りにこだわるならGT一択となる
街乗り・デザイン重視ならTC-4で充分だと思う(別にサーキットも行けると思うし)
Work emotion CR kiwami

1999年に初めて登場したホイールで歴史が深く、5本スポークを2分割したようなデザインとなっていて、スポークが細くて太め
サイドから見ると、RX-8のブレーキディスクが小さいのも相まって、スカスカに見えるから軽そうに見えるが、実際は重い分類のホイールになる

現在は、ドレスアップ用のホイールみたいな一面も持っていて、豊富なカラーラインナップをもっている
19インチ8.5Jだとタイヤ代が無駄にかかるし、18インチへ軽量化も狙って変更してみた
ホイールのスペック比較
TC-4 | エモーション | |
インチ | 18 | 19 |
リム幅 | 9J | 8.5J |
オフセット | 35 | F:32
R:25 |
重量 | 9.1kg | 10.3kg |
リム幅を9Jへアップさせたけど、重量はTC-4の方がエモーションより1.2kgも軽くなる
タイヤのスペック的な話
ミシュラン Pilotsport4

ミシュランWebサイトでは、スポーツタイヤに分類されている
しかし、実際のライバルタイヤは、アドバンスポーツ等のプレミアムタイヤ。だからこのタイヤもほぼプレミアムタイヤという認識で問題ないと思う
ドライもウェットもOKな、ミシュランらしい、トータル性能が良いのが最大の特徴だ
アドバンスポーツ V105

国産生まれのプレミアムスポーツタイヤ
こちらも、欧州車を意識して開発されたタイヤ(前進のV103は欧州で定評だった)
メルセデスやポルシェのOEMタイヤとしも採用されている
基本的には、ミシュランのパイロットスポーツ4と同じように、
高いドライ・ウェットグリップ性能、低ロードノイズ、とトータル性能がバランス良く高く設定されたプレミアムタイヤとなる
タイヤのスペック比較
パイロットスポーツ4 | アドバンスポーツV105 | |
インチ | 18 | 19 |
幅 | 245 | 225 |
扁平率 | 40 | 40 |
重量 | 10.8kg(実測) | 10.8kg(公式ページから) |
18インチ化して245幅へ、タイヤ幅をアップさせたのに重量は同じになった
ホイールとタイヤを合わせたスペック比較
重量の比較
エモーション+アドバンスポーツV105 | 20.3kg |
TC-4+パイロットスポーツ4 | 19.9kg |
リム幅を8.5Jから9Jへ拡大し、タイヤ幅を225から245に広げながらも、0.4kg重量を軽くできた
車高も若干下がった
アドバンスポーツV105(変更前) | 225/40R19 : 662.6mm |
ミシュランパイロットスポーツ4(変更後) | 245/40R18 : 653.2mm |
変更後は、9.4mmもタイヤ外径を小さくできたから、4.7mm車高が下がった
変更後に感じたこと
公道で使うなら、グリップ性能に文句なし

RX-8のトルクなら、タイヤの方がグリップ勝ちした
雨が降るウェットの日に、1速レッドゾーンまで引っ張っても、全く滑らないのには驚いた
公道で使う分には、グリップ不足を感じることは皆無で、これは大きな安心感に繋がっている
ただ、タイヤに荷重をかけてあげると、タイヤが鳴きやすいように感じた
ロードノイズは、とても静か

グリップ性能は大幅にアップしたが、同時にロードノイズも格段に小さく感じた
アドバンススポーツのV105も静かだったけれど、このパイロットスポーツ4ではさらに静かなように感じた(タイヤ幅太くなったのに…)
むしろ、マフラーやカーオーディオの方が、ロードノイズより大きく感じた
同時にサイドウォールは、柔らかいというより「しなやか」に動く印象だった
ギャップ吸収性が、良くなった
19インチの頃は、路面のワダチを通過した時に、「ウッ」と内臓へ衝撃を感じていた
なんとか車高調で解決しようとして、セッティング出しを休日に行っていたくらい悩んでいた
しかし、交換後は、タイヤが上手にギャップをいなしてくれるようになって、突き上げ問題が解決した!
本当に満足の結果だったから、今後はパイロットスポーツ4で良いように感じた(マジで)
番外編 RX-8純正ホイールが19インチである理由
実は先日、ミュンヘン空港のラウンジで乗り継ぎ待ちしていたら、なんと目の前にNDロードスターの主査として著名な「山本さん」が座られていた
僕はかなり驚きながらも、憧れのエンジニアの一人だったため、話かけずにはいられなかった
「間違っていたら、申し訳ございません。まさか、NDロードスター主査の山本さんでしょうか?」と話しかけたら
「ええ、そうですよ。」と、まさかの本物だった
話によると、イタリアでロードスター(MX-5)関連のイベントがあって、僕と同じようにミュンヘン空港で乗り継ぎの帰国をする最中だったそうだ
しかも帰国の便は、僕とまったく同じルフトハンザ便で、ミュンヘン空港から羽田空港行きで、席も一つ後ろという大変奇遇な条件だった。おかげで、羽田空港の到着ロビーまで一緒に話をすることができた
しかも話を進めていくと、山本さんは2012年式の最終型RX-8スピリットRの主査も担当されていた、とのこと
その車を所有している僕としては、聞きたいことが超山積み状態だったから、色々と疑問点を改善することができた
たくさん話をさせて頂いた中で、「なぜ19インチのワシマイヤーBBSを採用したのか?」と聞いてみた
第1に、乗り味に剛性感を持たせたかったから
次に、大径ホイールの流れも確かにあった。と言われていた
同時に「19インチホイールだけどBBS製だから軽いよ!」、とも仰られていた
事実として、RX-8の純正ホイールにおいては、前期型の18インチホイールよりも、後期型の19インチのホイールの方が重量は軽い
以上がRX-8のホイールが19インチである理由らしい